顎関節症の原因は、さまざまな説が存在しますが、歯の噛み合わせが何らかの要因によってずれてしまい、下顎が不均等に動いて顎関節に負担をかけ続けていることが、多くの原因として考えられます。
今回はそんな顎関節症についてをお話ししていきます。
下顎が左右どちらかにずれてしまうと、顎関節に負担がかかり、顎関節症を発症する可能性があります。奥歯を噛んだ状態でお口をイーとして鏡で見ると、下顎がずれているのがわかります。上の歯の真ん中の線と下の歯の真ん中の線(正中線といいます)がまっすぐであれば、下顎はずれていない状態です。しかし、下顎の正中線がどちらかにずれていると、顎がずれている可能性が高いと考えられます。
上下の噛み合わせが低くなると、下顎が後ろにずれてしまって顎関節に負担がかかり、顎関節症になることがあります。この状態も自分で確認できます。 奥歯を噛んで鏡を見ると、下の歯に上の歯が被さって、下の歯の2/3程度しか見えません。この時に、下の歯がほとんど見えない状態になっていると、噛み合わせが低くなって下顎が後ろにずれている状態であると考えられます。
歯並びが悪いと、噛み合わせが正しくないため、顎関節に負担がかかり、顎関節症になる可能性があります。また、上下の犬歯(糸切り歯)が八重歯になっているなど、不適切な位置に生えている場合も、顎関節症になりやすいです。
歯ぎしりや食いしばりは、しばしばストレスや不安の結果として無意識に行われることがあります。これにより、顎関節に過度の圧力がかかり、顎関節症を引き起こす可能性があります。また、何かに夢中になったり、集中したり、緊張した状況下で歯を強く食いしばる癖も、顎関節症を引き起こすことがあります。
精神的なストレスは筋肉の緊張を引き起こし、それが顎関節に影響を及ぼす可能性があります。さらに、ストレスが原因で無意識のうちに歯を食いしばったり、歯ぎしりをすることもあります。
・顎関節が痛む
・口を開くと顎がガチャガチャと音がする
・口が開けにくい
・口を開くと耳の前あたりから音がする
上記の症状のいずれかが当てはまる場合、顎関節症が疑われます。ただし、顎関節症の定義は曖昧であり、世界的に共通した診断基準は存在しません。
また、多くの人が多かれ少なかれ経験する病気です。顎関節症は、顎や顎の動きに異常が生じるだけでなく、頭痛や肩こりなどの症状が現れることもあります。症状は全身に及ぶこともあるため、気になる場合は早めの受診が大切です。
顎関節から音がするだけの場合は経過観察で問題ないとされる場合が多いです。しかし痛みがあったり、口が開けにくかったりする場合は、食事がしにくい、噛みにくいなど問題が起こっている場合は、すぐに歯科医院を受診して顎がずれていないか、噛み合わせはどうかをチェックしましょう。
顎関節症は様々な原因で起こりますので、複数の原因が合わさって起こっていることが多く、少しずつ悪化していきます。また、顎関節症は、副次的に頭痛やめまいや肩こりなどを起こす場合もあります。それらは一般的に直接的な原因がわからず、不定愁訴として済まされていることも多い症状です。顎関節で気になることがあれば、歯科医院でまず噛み合わせや歯の状態をチェックしてみましょう。
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