2022年12月29日
上の前歯のセラミックの被せ物の破損と脱離を主訴に来院されました。
再度セラミックによるやり直しを希望されましたので、型取りを行い被せ物を作製しました。


保険診療と比較して
〈メリット〉
・金属を使わないので自然な歯の色調が再現できます。
・歯に接着させるので2次う蝕になりにくいとされています。
・表面がプラスチックの素材と違い、経年的な色調の変化が起きにくいです。
〈デメリット〉
・保険診療と比較すると、費用がかかります。
【通院回数】
2回
【費用】
型取り16,500円(税込)
被せ物220,000円(税込)
2022年10月21日
患者さんは右下の奥歯がフロスが引っかかるのが気になるとの事で来院されました。
精査したところ右下奥から2番目、第一大臼歯に適合の悪い詰め物が入っていました。


適合の悪い詰め物が入っていると、汚れが溜まりやすく、虫歯や歯肉炎・歯周炎の原因にもなります。
上記を説明したところセラミックでのやり替えを希望されました。
セラミック治療の利点として、審美性、耐久力、接着力の良さや汚れの付きにくさがあげられます。
今回の治療では、適合をより良くするために口腔内スキャナーカメラを用いた光学印象と呼ばれる精密な型取りを行い、そのデータを元にCAD/CAMで詰め物を作成しました。

石膏や印象材などアナログの材料を使用しない事でヒューマンエラーや模型の変形が起こらず、より精度の高い治療を行うことが出来ます。
出来上がった詰め物をつける際にも、ラバーダムというゴムのシートを用い、当該歯を孤立、乾燥させることよって唾液の侵入や呼気による湿度の上昇を防ぐことによって接着精度の高い治療を行うことが出来ます。

ラバーダムを使用したセット前

セット後
詰め物:110,000円(税込)
型取り:3,300円(税込)
2022年06月10日
歯科医院で被せ物を作る時には
印象材と呼ばれる粘土のようなモノで型を取りますよね?
口に中いっぱいになり気持ちがいいモノではありません。
当院ではPrimescanと呼ばれるカメラを用いて、直接口の中を撮影することで
コンピュータ上に3次元的に口の中を再現することが可能です。
以前のものよりも高性能になりましたので、小さな詰め物から被せ物やブリッジ、インプラントの被せも作製可能となりました。

(PrimeScan)

(従来の方法で模型作製)

口腔内カメラで撮影したコンピュータ上の3D模型
この3D模型上でセラミックを設計し作製していきます。
Primescanを用いたセラミック治療は
通院回数2回、型取り1万5千円、セラミックの被せ物20万円(税別)です。
従来の方法と値段は変わりませんが、時間も数分で終わり、型取り時の不快感も従来の方法と比べて少ないです。
型取りの時に嘔吐反射がある方にもおすすめです。
2022年05月27日
患者様は前歯の被せ物と歯ぐきの隙間が出てきたとのことで被せ物のやり替えを希望されました。
元々治療したのが30年近く前とのことで、その頃はまだオールセラミックで被せ物を作る技術がなく、金属の被せ物の表面に陶材を焼き付けるメタルボンドと呼ばれるタイプのセラミック治療が主流でした。
セラミックの裏打ちに金属があるので、透明感に欠けたり、歯ぐきの退縮により金属色が見えてくることがあります。

現在のオールセラミック治療はセラミック強度の向上により、被せ物の基盤となる部分からセラミックを使用し、より天然歯に近い透明度と色彩を再現することが出来るようになりました。
また、金属を使用しないので金属アレルギーの方にも安心して治療を受けて頂けます。
さらに、セラミックの表面は滑沢で金属よりもプラーク(歯垢)が付きにくく、清掃性にも優れます。
この患者様は右上の犬歯以外の前歯5本にメタルボンドクラウンが被せてありました。
歯の形態も若干大きく全体的に目立つ感じがするとのことで、歯ぐきのラインの調整と審美性の改善の為、前歯6本をオールセラミッククラウンで被せることになりました。
まず被せ物を外し、プラスチックで出来た仮の歯に置き換えていきます。
仮歯で歯の大きさや形、噛み合わせ等を患者様とご相談しながら数回調整していき、その間に神経のある右上の犬歯以外の5本の歯の精密根管治療(マイクロスコープを用いた根の治療)を行いました。
神経の治療が終わった歯にグラスファイバーを用いて歯の色に合った土台を作り、被せ物の為の型どりをします。
そして十分に調整した仮歯の形も技工士と共有し、最終的な被せ物が作られます。
前歯6本に色調、形、噛み合わせが全体的に口元と調和したオールセラミッククラウンを被せることが出来ました。

術前のレントゲン

術後のレントゲン

【費用】
精密根管治療 1本¥77,000〜(税込)
歯の土台(支台築造)1本¥27,500(税込)
歯の型取り 1回¥16,500(税込)
オールセラミッククラウン 6本 ¥1,320,000(税込) ※1本22万円×6本
【来院回数】
精密根管治療 6回
歯の土台2回
歯の型取り1回
オールセラミック接着 1回 合計10回の通院
2022年03月25日
ホワイトニング後に右上1のラミネートベニアを装着した症例です。
本症例の患者様は矯正治療は望まれず、右上1が内側に見えるのを左上1とできるだけ揃えたいという希望です。
右上1は歯質の削合をわずかにだけ行い、ラミネートベニアを装着しました。
術前


術後


ホワイトニング期間2カ月(オフィスホワイトニング2回+ホームホワイトニング)
ラミネートベニア治療回数3回(型取り・試適・装着)
費用:ホワイトニング 税込88,000円
ラミネートベニア・型取り 税込16,500円
ラミネートベニア1本 税込187,000円
2022年03月11日
患者様は40代男性
虫歯の治療を希望し来院されました。

レントゲン写真の赤丸で囲ってある分に虫歯があります。
当患者様は白い詰め物での治療を希望された為、保険の銀歯ではなく、保険外のセラミックで治療を行うことになりました。
レントゲン写真撮影の結果、右下の奥歯の虫歯が進行していることが分かったので虫歯を除去し、型取りをしてからラバーダム装着下でセラミックの詰め物を装着しました。


ラバーダムの使用には以下のような利点があります。
・歯やセラミックに唾液、血液などの水分の付着を防ぐ
・歯とセラミックの接着力低下の防止
・薬液がお口の中に入らない
・器具や材料の飲み込みを防止
・舌や頬を傷つけない
セラミック装着後のお口の中の写真です。

セラミックは保険外の治療ですが、保険の金属による治療と比べて以下のような利点があります。
・審美性に優れる
・金属アレルギーの心配がない
・歯との接着力が強い
・虫歯が再発しにくい
・経年変化が少ない
・再治療になるリスクが低い
虫歯をセラミックで治療したい方、銀歯をセラミックに替えたい方、金属アレルギーの方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。
通院回数 2回
セラミックインレー(セレック)55,000円
型取り 3,300円
2022年01月15日
患者様は50代女性
以前より気になっていた下の歯の左右の銀歯を白くしたいとのことでご相談にみえました。
治療前の写真

左右の3本続きの銀歯は真ん中の歯が無く、前後の歯を削ってそれを橋渡しして3本分を一塊の金属で作り被せて修復するブリッジが入っています。
前後に歯がある真ん中の歯がなくなった場合、取り外し可能な一本入れ歯、上記のブリッジ、前後の歯を触らず抜いた場所の骨に直接チタンの人工歯根を入れるインプラントの3ケースより治療法を選択します。
この患者様は前回削ってある歯をそのまま利用して被せをセラミックブリッジにして欲しいとのことでした。
治療後の写真

左右の銀歯がセラミックになり、お口の中の印象が明るくなりました。
セラミックは表面がツルツルなので表面に歯垢が付きにくく、ご自身の毎日の歯ブラシケアもしやすくします。
まずは一度ご相談ください。
神経を取ってない生活歯のセラミックブリッジ
通院回数約3回
仮歯一本 ¥3,300〜(税込)
型取り ¥16,500(税込)
セラミックブリッジ ¥187,000(税込)×本数
2021年12月25日
患者様は20代男性
銀歯をセラミックに代えたいということで来院されました。

レントゲン写真撮影の結果、銀歯の下に虫歯がある事が分かったので実際の治療では銀歯を外した後虫歯除去を行ってからセラミックを装着しました。
治療前と治療後の写真です。
治療前

治療後

また、治療では写真のようにラバーダムを使用して接着を行っています。

ラバーダムを使用することで唾液など水分を遮断した状態で治療を行えるため、接着力が増します。
セラミックは保険外治療ですが、以下の様々なメリットがあります。
①見た目が良い
②汚れが付きにくい
③銀歯とは接着の仕方が違うため歯との境目ができにくい
④②と③より虫歯になりにくい
また、以下のデメリットもあります。
①保険対象外
②削る量が比較的多い
保険診療は何十年も前の治療をベースに決められており、最低限の治療とされています。
保険外診療では費用はかかりますが、最新の材料や器具などを用いて現状もっとも質の高い治療を受ける事が出来ます。
それぞれのメリットデメリットを知ったうえで選んでみてください。
費用と回数
来院一回目:虫歯除去と型取り 44,000円+3,300円(税込)
来院二回目:セラミックセット 44,000円(税込)
2021年12月10日
他院で神経の処置をしている歯が割れたため、抜歯してインプラントと言われたので別の治療方針がないか一度診て欲しいという主訴で来院されました。
割れてしまった歯がこちら↓

当院でも保存不可と診断、CT撮影し親知らずの移植が可能であることを伝えたところ当院での治療を希望されました。
歯牙移植:
主に噛み合せに参加していない親知らずなどを、抜歯した穴に埋め込みます。
利点:
ブリッジや入れ歯と違い、隣の歯を削らなくてすみます。
また、インプラントと異なり、親知らずを抜歯窩に自家移植する場合、移植の処置は保険内治療でできます。(被せ物は別途自費でのジルコニアクラウンを希望されました)
移植前のレントゲン

移植後のレントゲン

移植後、最終的な被せ物(ジルコニアクラウン)が入った状態

今後は定期的なメインテナンス・クリーニングで、移植した歯はもちろんですが、噛み合わせなども含めてお口全体をチェック・管理していきます。
治療回数6回
[被せ物にかかった費用]
土台2,5000円(税込27,500円)
型どり15,000円(税込16,500円)
被せ物170,000円(税込187,000円)
※歯牙移植は保険適用内です。
2021年07月23日
患者様は50代男性
下の銀歯のブリッジが気になり、綺麗な白い歯にしたいとのことでした。

術前
ブリッジは歯が欠損している両隣在歯に被せ物をし、欠損部のダミーの歯とひとかたまりの修復物を装着し、両隣の歯に欠損歯の分の噛み合わせる力を負担させる治療法です。
後ろの歯は神経があったのでそのまま削り、手前の歯は神経が既に無い歯だったので、神経の再治療を行い、新たな土台を建てました。

セラミック治療の一つ、ジルコニアという奥歯の噛み合わせの力にも耐えられる素材で一塊のブリッジを作り装着しました。

セラミックの表面は非常に滑沢で、見た目だけでなく、歯垢が付着しにくく、普段のブラッシングでの歯垢の除去もしやすく、歯と歯茎にも望ましい状態を保ち易いです。
また、歯としっかり接着することができるので、被せ物の下から2次むし歯を作る可能性を減らすことができます。
【費用】
精密根管治療 1本¥88,000〜(税込)
歯の土台(支台築造)1本¥27,500(税込)
歯の型取り 1回¥16,500(税込)
セラミックブリッジ奥歯3本合計¥561,000(税込)※1本17万円×3本
【来院回数】
精密根管治療 3回
歯の土台1回
歯の型取り1回
ブリッジセット1回 合計6回の通院