虫歯じゃないのに、歯が痛い!!! ー 名古屋 栄 歯科 歯医者
2008年12月15日
今回は、一般的にはあまり知られていないものを紹介したいと思います。
それは、『中心結節』。
歯の中央にある突起の事です。
はえ変わりの際に発見されることが多く、放置していて気付かないうちに折れていて、
激しい痛みが後に出ることがあります。
折れた直後はしみる程度なので激しい痛みが出るまで気が付かないという事も良くあります。
虫歯では無いので、歯科医院でも見落とされることがあるそうです。
では、発見したらどうするか?
まずは折れないように突起部分の補強を行います。
その状態で様子を見ていく場合もありますが、少しずつ削っていく場合もあります。
もし見落としていたらどうなるか???
この患者さんは27歳で、違う部位の「金属の詰め物が取れた」ということで来院されました。
レントゲンを撮ってみると、詰め物が取れたところよりも、緑矢印のところに黒い影がある事が認められました。
この歯の神経が死んでしまい膿が溜まりつつある状態です。
歯の表面を調べてみても、虫歯で治した跡も無く年齢から中心結節が折れたことによる神経死と診断し、
神経の治療に移りました。
患者さんの話では、「この歯に関しては、しみた時期があったが最近は全く気にならなかった」そうです。
神経の治療が終了し、コンポジットレジンで蓋をして終了です。
黒い影は年月をかけて徐々に治っていきます。
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価格は約4万円。
根管治療をした後、コンポジットレジンで修復した症例。
リスクとして、稀だが再発することがある。
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