症例集 月: 2010年2月

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親知らずを移動させる ー 名古屋 栄 歯科 歯医者

2010年02月22日

今回は、部分的な矯正を行った方を紹介します。

下のレントゲンを見てください。

上の歯で1本抜けているところがあります。

ここには、7番目の歯があったのですが、歯が根元までの深い虫歯によってボロボロになってしまい、抜歯をしなければならなかったのです。(矢印で示している歯は8番目の歯=親知らずです)

さて、この1本無くなってしまった所、どうしましょうか??

矯正歯科 名古屋 症例

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親知らずと前の歯をつないでブリッジ、インプラント、それとも自家歯牙移植??

色々な方法が考えられますが、今回の患者様は、インプラントや移植のような外科処置がとても苦手な方であったこと、(抜歯ですら、精神的にとてもつらかったそうです)

そして、おう吐反射が(口の奥のほうに物入ると、オエッとなりやすい)が強いため、親知らずを削って型採りをするという事がこの方にとっては大変な苦痛になるということから、

矯正で親知らずを7番目の位置に移動させることにしました。

(上の写真の矢印で示した歯が親しらず、これを前に動かします)

親知らずとは、8番目の歯で、通常の一番後ろの歯(前から数えて7番目)のさらに奥に生えてくる歯のことです。

20歳前後で生えてくる人が多いですが、最初から全く存在しておらず生えてこない場合もあります。

生えてきても、かなり奥に生えているので、歯磨きがうまくできず、大きな虫歯を作ってしまったり、歯ぐきがはれてしまう事が多いため、抜いてしまうことがよくあります。

しかし、この方のように、親知らずが比較的よい状態で残っていた場合、うまく使ってあげることもできるのです。

矯正歯科 名古屋 症例 矯正歯科 名古屋 症例

これが装置が入った所の写真です。

1本の歯を前に移動させるだけなのですが、歯の移動のためにはこのような装置が必要になります。

矢印で示した所にゴムがかけてあり、ゆっくり時間をかけながら少しずつ親知らずを前に引っ張ってきています。

矯正歯科 名古屋 症例

矢印の所にあった、スペースが閉じてきました。

位置が安定した所で装置を外しました。

術後の写真が下の写真です

親知らずが、7番目の歯があったところにしっかり並んでいると思います。

矯正歯科 名古屋 症例 矯正歯科 名古屋 症例

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このように、場合によっては親知らずをうまく使う事が出来る場合があります。

この方は、矯正で動かしてきましたが、親知らずを別の場所に移植する事もあります。(以前のブログでも載せてありますが)

今回は、親知らずを使うことで、インプラントなどの人工物を使わずに自分の歯だけで失った歯を補うことができました。

患者様ひとりひとりのお口の中は違います。

お口のなか以外にも、様々な要素から、それぞれ患者様の選択できる治療方法も異なります。

そしてまた、医院側も、矯正や外科を含めたくさんの治療の選択肢を持っていることも重要だと思います。

患者様としっかり話し合い、多くの選択肢の中からベストな治療方法を選んでいく。それが重要な事だと思います。

 

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価格は約50万円。

矯正により抜歯した箇所を詰めた治療。

リスクとして、リテーナーを使用しないと後戻りすることがある。

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どうして仮歯が必要なの? ー 名古屋 栄 歯科 歯医者

2010年02月14日

今日は仮歯についてのお話です。

そもそも仮歯とはなんでしょうか?

基本的にはその名の通り ”仮の歯(プラスチック製)” であり、

最終的な被せ物が出来上がるまでの比較的短い期間の使用を前提とした装置を意味しています。

タイプとしては、1本~数本連結したものやブリッジタイプのものがあります。

審美歯科 インプラント 名古屋 症例

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実はこの仮歯は、治療を成功させる鍵と言われるほど大切なものなのです。

その理由としては、

個々の患者さんの口腔内で治療している歯の機能性を知るうえで、

とても多くの”情報源”となるものであり、

患者さんの意見を取り入れながら、

試行錯誤をくりかえして、

改良を重ねていくことができる最終の被せ物の”設計図”ともいえることです。

(※仮歯には直接にレジン樹脂を盛り付けたり、圧接したりすることができるので、

形態を調整し個々の患者さんに合わせたカスタムメイドのものを製作します。)

その他にも、

・咬合機能の保持ならびに回復

・審美性・発音の保持ならびに回復

・歯髄(神経)の保護

・形成面(歯を削り、象牙質が露出している部位)の汚染防止

・歯周組織の保護ならびに回復

などの働きがあります。

 

何気なく使っていただいている仮歯が実は重要で、

違う言い方をすれば、仮歯にこだわっている治療は良い治療だといえるのです。

ナディアパークデンタルセンターでは、

保険診療・自由診療ともに質の高い治療をご提供するために

ドクター全員がこだわりをもって仮歯の製作にあたっています。

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