2010年03月27日
今回は 前歯がすいていることを気にされて来院された患者様を紹介します。
患者様は24歳の女性の方です。
生まれつき 下の歯が2本少なく すき間があることを気にされていました。
下の写真が 初診時の 正面と横からと咬み合わせの部分からの写真です。



正面から見るとあまり気にならないのですが、
お口を開くと 下の歯2本(正確にいうと左右側方歯2本)が 生まれつきないためにすき間ができています。
かぶせて治療するにしてもすき間が中途半端すぎて治療が出来ません。
また 左側の上あごの3番目の歯の位置が悪く 下の歯にかぶせものをつけることができません。
患者さまと相談の上 全体的に矯正をし、咬み合わせの深いところも改善し
キレイにかぶせ物が入るようなすき間を作っていくことにしました。
下の写真は ブラケットを着けたときの 患者様のお口の中の写真です。


下の写真は 矯正後 下の顎にかぶせ物がはいった写真です。


上下の歯のの真ん中のラインも合い 咬み合わせの深さも改善しています。

左右の前から2番目の歯の部分にすき間を作り
裏側から一番目の歯と3番目の歯に橋渡しのような形で ブリッジを貼り付けています。
アドヒージョンブリッジ(接着性ブリッジ)というのですが この形にすると 横の歯を削る量が少なくてすみ
見た目も美しくできます。
治療期間は トータルで 1年9ヶ月でした。
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価格は、約110万円。
矯正+接着ブリッジによる症例。
リスクとしては、リテーナーを使用しないと後戻りすることがある。
また、過度な衝撃で接着した歯が取れることがある。
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2010年03月15日
今回の患者様は、正中に空いた隙間が気になるということでの受診でした。
このような「すきっ歯」の方の治療ケースは、以前のブログでも何度か登場しています。
今回も「ラミネートベニヤ」という方法を用いての治療を行なう事となりました。

ラミネートベニヤとは、歯の表面を一層削り、そこに薄いセラミックを張り付ける。
ちょうど付け爪のような方法です。
歯の削る量が少ないため、歯に与えるダメージが少なく治療できるのが特徴です。
ホワイトニングのご希望もあったので、
まず、ホワイトニングをしていただき、歯の色を白くします。
貼り付けるセラミックも薄いため、ラミネートベニヤをする歯も一緒にホワイトニングしていきます。 (歯の色を拾うため)
これが術前に色を測定した時の写真です・

前歯の色はA1ぐらい、犬歯(糸切り歯)でA3ぐらいの色でした。
(基本的に、犬歯は前歯よりも色が濃いのが普通です)
オフィスホワイトニングと、ホームホワイトニングを合わせたコースでホワイトニングを行いました。
2週間後

上の写真のように、前歯については030という、ホワイトニングシェードといわれるかなり白い色まで変化しました。
犬歯についても、A3だったのが、A1という、2段階明るい色になりました。
ホワイトニング終了後、いよいよラミネートベニヤに移ります。
歯の表面を少しだけ削り、下の写真の中央2本にラミネートベニヤ装着されました。
下の写真が装着後の写真です。

自然できれいな仕上がりとなっています。
ラミネートベニヤはセラミックで出来ているので、着色や変色が生じにくい素材です。
例えば、保険治療で前歯に用いる樹脂は、時間と共に変色をきたします。
ラミネートベニヤは樹脂の詰め物が沢山入っていて、変色し、まだらになってきている方にも有効な方法です。
歯の条件にもよりますが、沢山の歯を削らずにすむ方法なので、お悩みの方は一度ご相談下さい。
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価格は、約20万円。
ラミネートベニア+ホワイトニングによる症例。
リスクとして、過度の衝撃で割れることがあり、治療中に若干しみることがある。
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