2013年07月16日
今回はブラックトライアングルのお話です。
歯と歯はすきっ歯でないのに、歯茎の部分の間が開いて暗く見える状態をブラックトライアングル(ちょうど黒い三角形が見える感じ)と言います。
歯周病治療後に歯肉が引き締まったり、矯正治療による歯の移動後にこのような症状が起こることがあります。
治療の結果であって健康な状態だとしても、患者様にとっては見た目が気になって歯を見せて笑えなかったり、発音時に音が抜けるような感覚があったりと、とてもストレスになってしまいます。
このブラックトライアングル、歯を支える骨と歯の位置関係や歯茎の状態によっては数年かかって歯茎で埋まってくることもありますが、回復が見込め無かったため、詰め物で対応したケースをご紹介したいと思います。

前歯の真ん中のブラックトライアングルに対し、歯を削らずに樹脂の詰め物をすることで見た目、機能面共に回復することが出来ました。

「もう歯の間から息も漏れないし、思いっきり笑えるんです!」と患者様にもご満足いただけました。
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価格は約3万円。
前歯の隙間に樹脂を詰めて隙間を詰めた症例。
リスクは、特にない。
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2013年07月8日

こんにちは、今回は子供の歯並びについてです。
子供の歯は、食事をすることはもちろんのこと、大人になる為の顎の成長にも関係しています。
上の写真の緑矢印の所の歯に注目して下さい。
他と比べて、上下の歯が反対になっています。
反対になっている事によって、顎の今後の成長に影響を及ぼすことがあります。
この子は3歳ですが、歯科治療に対して特に恐怖心を覚える事もなく、
レントゲン写真や型どりなども難なくこなしていたので、小さいうちから矯正を開始する事が出来ました。
子供の矯正は、大人の歯並びになる前に『いかに正常と言われる成長に近い成長をさせてあげられるか』にかかっていると思っています。
なので、緑矢印のような歯並びでは、将来の顎の成長を正常と言われる成長から逸脱させる可能性がある為、矯正をスタートさせています。

上の写真は、治療途中ですが、緑矢印の所の歯が正常な歯並びに近付いている事が分かると思います。
前歯の歯並びが改善した後、向かって左側の奥歯の矯正に入っていきました。

上の写真は、完全に歯並びが変わったところです。
これからは、上下の歯でしっかり咬むトレーニングに入っていきます。
そして、大人の歯になるまでにしっかり咬むような癖を付けて、
スムーズに大人の歯に移行して行ってくれる事を願っています。
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価格は約40万円。
小児の矯正治療。
リスクとして、リテーナーを使用しないと後戻りすることがある。
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