2015年07月27日
今回は、前歯の変色をキレイにしたいという要望の患者様を紹介します。

上の写真が治療前の状態です。何箇所か古い詰め物がされており、広い範囲で削られた歯の表面はデコボコで着色がついている状態でした。
また歯と歯の間に詰められた古い材料の下には虫歯もあり、まずは古い材料と虫歯をすべて削り取りました。
その後、CR(コンポジットレジン)という材料を用いて、その日のうちに詰め物をして治療を終えました。

CRによる治療の特徴は、歯を削る量を最小限に抑えられることや、ほとんどの場合一日で治療を終えられることです。
CRは主に前歯の治療で用いられますが、現在当院では保険適応のCRの他に自費の材料を用いたCRも行っています。
自費CRの材料の特徴として
①長期にわたる持続的なフッ素放出によって虫歯になりにくい歯を作る
②CR表面の細菌の付着、増殖が少ない
などが挙げられます。
CRによる治療は適応が限られますが、興味のある方は一度ご相談下さい。
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保険適用。
前歯部を保険CRした症例。
リスクとして、長期利用で変色することがある。
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2015年07月13日
今回はブリッジが取れてしまってやりかえになった症例です。

上の写真の、1本歯のないところに、前後の歯を土台とするブリッジがかけてあり、歯がない部分を補ってありました。前後の歯は、部分的に削ってある状態でした。今回、その前後の歯が虫歯になっていたこともあり、虫歯を除去し、前後の歯をぐるっと覆うタイプのブリッジをセラミックで作製することとなりました。

さて、今回の症例では、周囲の歯を見てもらうと、歯の色が濃い目だと思います。ここに真っ白なセラミックを入れると浮いてしまうので、周囲の歯の色に合わせて、ブリッジを作製することとなりました。

術後の写真です。
周囲の歯の色にマッチしたセラミックのブリッジになりました。
患者様も、どこがブリッジかわからないと、喜んでくださいました。
セラミックの細かな色合いを決めるのは歯科技工士の仕事なのですが、ここは技工士の腕の見せ所です。
患者様の口の中の写真をとり、カウンセリングをし、ご希望を伺い色を決めていきます。
当院では歯科技工士が常駐していますので、常により細かに患者様のご要望にお応えすることが可能です。
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価格は約45万円。
セラミックブリッジを使用した症例。
デメリットとして、ブリッジの土台形成のために健康な歯を削る必要がある。
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2015年07月5日
今日は奥歯の銀色の被せものを白くしたいとのことでいらっしゃった患者様の症例をご紹介します。

10年以上前に上の奥の銀歯2本の手前の歯を抜き、銀歯2本を支えにして無くなった歯の所はダミーにするブリッジの治療を受けられたそうです。
以来、被せものの色のことは気になりつつ過ごしていらしたそうですが、なんとなく噛むと痛みも感じ始めたとのことで、セラミックでの治療を希望され、当院にいらっしゃいました。
拝見すると、銀歯のすぐ手前の歯はそのさらに前の歯に比べてサイズが小さく、奥に引っ込んでいて両隣の歯との歯茎のつながりも不自然でした。

土台となる奥歯2本の歯の神経の治療のやり直しを行い、不自然だった歯のないダミーの所は、骨の形から整える簡単な手術を行い、
自然に歯茎から歯が生えているように見えるようにしました。上の写真は後ろ3本にセラミックのブリッジが入ったところです。
このように自然に歯茎にピッタリとダミーを添わせることができるのは、表面が滑沢でプラークなどの汚れの付きにくいセラミックを使用しているからです。
歯のない所をダミーで補うブリッジは一塊の被せもので歯と歯の間に糸ようじなどが入れれず、磨き残しが多くなる傾向にありますが、セラミックを選択することで、清掃性に優れた治療をすることができます。
また、接着性の高さもセラミック治療の大きな特徴です。
患者様にはとても満足していただけました。
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価格は、約45万円。
セラミックを使用した治療。
リスクとしては、過度の衝撃によって割れることがある。
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