2022年04月22日
他院で治療した金属の詰め物を白くしたいという主訴で来院された患者様。
↓治療前のお口の中↓

保険の金属と比べてセラッミックは、審美性、耐久性が優れています。
また、自由診療の場合、使うセメント材料に決まりがないため化学的に歯とセラミックを接着させ一体化させることで、隙間や劣化のない、二次的な虫歯になりにくい治療が可能です。
保険の金属の場合は、使用できるセメントは限られており、接着ではなく合着と呼ばれる凹凸に材料が入り込んで固まる機械的な原理でくっつけます。
同じようにくっついているように見えても、取れないように乗っているだけの状態か?歯と一体化しているのか?使うセメントによって、全く違います。
留意点:CAD/CAM in と悩まれたが、上記の違いなどを説明しセラミックを選んでいただきました。
↓治療後がこちら↓

当院では、プライムスキャンという光学印象を採用しています。
印象材と呼ばれるガムのようなものををグニッと歯に押し付けて型を取る従来の方法に比べて精度が高く、セットの際はラバーダムを使用することによって唾液の排除を徹底し、接着力の向上をはかっています。
このように、保険と自費の治療の違いというのは「ただ見た目が良い」だけではありません。
治療の精度が違うと、今後残っている自分の歯を長く持たせるといった部分でも大きな差が出ます。
治療回数4回
セラミックインレー 1歯税込88000円
プライムスキャンによる光学印象 1回税込3300円
2022年04月8日
40代女性の患者様です。
平成30年10月に右下の痛みを主訴にご来院されました。
当時のレントゲン写真です↓

右下の親知らずの隣の歯が虫歯が進行し、歯の神経の方まで進んでしまっていたので、その日は麻酔を行い歯の神経を取る治療に入りました。
その後平成31年2月に治療の続きでご来院され、7月には歯の神経が入っている根管の長さを測るための器具を入れたレントゲンのお写真まで取る所まで治療が進みました。
その時のレントゲンのお写真です↓

そこから約1年経った令和2年6月に治療の続きを希望されご来院されました。
前回の治療からかなりあいてしまっていたので、前回来院された時には虫歯になってはいなかった歯の部分が虫歯になってしまっており、歯を残すことができないような状態に悪化してしまっていました。
その時のレントゲン写真です↓

1年前のレントゲン写真と比べると赤い矢印のところあたりから広範囲にかけて黒くなってしまっているのがわかります。
約1年治療をせずに放置された状態により虫歯になってしまっていました。
ここまで虫歯になってしまっている歯の部分が増えてしまうと、歯を残すことはできないとお話しましたが、
患者様は歯を抜いてしまうことはできるだけしたくないということで、そのままの状態で帰られました。
その後令和3年12月に残すことができないですと前回お話していた歯が痛みだしたということでご来院され、その日に歯を抜く治療をすることになりました。
その時のレントゲン写真です↓

歯が虫歯でほとんど残っていないことがわかります。
定期的に通って下さっていればこのように残すことができた歯を抜かなければいけないような状態にまで悪化することはなかったでしょう。
治療は継続して通院していただくことが非常に大事になってきます。
治療について流れや通院期間などご不明点がありましたらお気軽にご相談ください。