一日二杯の酒を飲み さかなは特にこだわらず
マイクが来たなら 微笑んで 十八番を一つ歌うだけ
妻には涙を見せないで 子供に愚痴をきかせずに
男の嘆きは ほろ酔いで 酒場の隅に置いて行く
目立たぬように はしゃがぬように
似合わぬことは 無理をせず人の心を見つめつづける
時代遅れの男になりたい
不器用だけれどしらけずに 純粋だけど 野暮じゃなく
上手なお酒を飲みながら 一年一度酔っぱらう
昔の友には やさしくて 変わらぬ友と信じ込み
あれこれ仕事もあるくせに 自分のことは後にする
ねたまぬように あせらぬように
飾った世界に流されず 好きな誰かを思いつづける
時代遅れの男になりたい
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