『時代遅れ』
作詞:阿久悠 作曲:森田公一


一日二杯の酒を飲み さかなは特にこだわらず

マイクが来たなら 微笑んで 十八番を一つ歌うだけ


妻には涙を見せないで 子供に愚痴をきかせずに

男の嘆きは ほろ酔いで 酒場の隅に置いて行く


目立たぬように はしゃがぬように

似合わぬことは 無理をせず人の心を見つめつづける

時代遅れの男になりたい


不器用だけれどしらけずに 純粋だけど 野暮じゃなく

上手なお酒を飲みながら 一年一度酔っぱらう


昔の友には やさしくて 変わらぬ友と信じ込み

あれこれ仕事もあるくせに 自分のことは後にする


ねたまぬように あせらぬように

飾った世界に流されず 好きな誰かを思いつづける

時代遅れの男になりたい