「お口の中にできものがあるけれど、きっと口内炎だろう」と思って、そのままにしていませんか?
実際、多くの方が「そのうち治るだろう」と考え、放置してしまいがちです。
しかし一方で、テレビやニュースで
「口内炎だと思っていたら口腔がんだった」という有名人の事例を耳にして、
不安になったことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、代表的な口内炎の種類と、口内炎と間違えやすい病気についてご紹介します。
口内炎は、口の中の粘膜に炎症が起こる状態の総称です。
舌や頬、唇、歯ぐき、喉など、口の中のあらゆる場所にできます。
原因はさまざまで、
◆疲れやストレスによる免疫力の低下
◆入れ歯や矯正装置などの刺激
◆ウイルスや細菌感染
◆アレルギーや自己免疫疾患
などが関係しています。
ほとんどの場合は、口腔内を清潔にして体を休めれば自然に治りますが、
症状が長引いたり再発を繰り返す場合は注意が必要です。
もっとも一般的なタイプで、白っぽい小さな潰瘍ができるのが特徴です。
痛みはありますが、通常は1~2週間で自然に治り、跡も残りません。
ただし、繰り返し発症する「再発性アフタ性口内炎」は、
ベーチェット病など他の病気のサインであることもあります。
口の粘膜が広い範囲で赤くただれるタイプです。
頬を噛んでしまったり、入れ歯や矯正器具が当たるなど、
物理的な刺激が原因で起こることが多いです。
口臭が強くなるのも特徴のひとつです。
単純ヘルペスウイルスによって起こるウイルス性の口内炎です。
小さな水ぶくれができ、破れると強い痛みが出ます。
乳幼児に多く見られますが、大人でも再発します。
市販薬が逆効果になることもあるため、疑わしい場合は必ず医療機関へ。
カビの一種であるカンジダ菌が原因です。
口の中に白い膜のようなものができ、こすると剥がれるのが特徴。
免疫力が落ちているときや、抗生物質・ステロイドを
長期間使用している方に多く見られます。
「2週間以上治らない」「しこりがある」「再発を繰り返す」などのときは、
口内炎ではなく別の病気かもしれません。
口の粘膜が白く変化し、こすっても取れません。
5〜10%の確率でがん化する可能性があり、注意が必要です。
粘膜が赤くただれ、刺激で痛みを伴います。
白板症よりも悪性化のリスクが高く、約半数ががん化すると言われています。
初期は「口内炎に似た白い潰瘍」として現れることが多く、見分けがつきにくいのが特徴です。
しかし、早期に発見できれば5年生存率は97%以上と非常に高い病気です。
口内炎の多くは自然に治りますが、長引く場合や繰り返す場合は「ただの口内炎」ではない可能性もあります。
「もしかして…」「ちょっとおかしいな」と思ったときに早めに相談することで、重症化を防ぎ、治療も比較的軽く済むことがあります。
お口の中に気になるできものがある方は、
ナディアパークデンタルクリニックへどうぞお気軽にご相談ください。
私たちは、お一人おひとりのお口の状態を丁寧に確認し、安心できるようサポートいたします。
NADYA PARK DENTAL CLINIC
〒460-0008 名古屋市中区栄3-18-1
ナディアパークビジネスセンタービル8F
「矢場町駅から徒歩5分」「栄町駅から徒歩7分」