
おしゃぶりは、赤ちゃんを落ち着かせたり、寝かしつけを助けてくれたりと、育児の中でとても心強い存在です。
その一方で、「長く使いすぎると歯並びに影響があるのでは?」と心配される親御さんも多いのではないでしょうか。
まずお伝えしたいのは、おしゃぶりは決して“悪いもの”ではないということです。
大切なのは、「使う・使わない」ではなく、使い方と卒業のタイミングです。
赤ちゃんは「吸う」ことで安心感を得る性質があります。
おしゃぶりには、不安を和らげたり、泣き止ませたりする効果があり、精神的な安定につながります。
また、寝かしつけの際に使うことで入眠がスムーズになるケースも少なくありません。
さらに、指しゃぶりと比べると、保護者が使用時間や場面をコントロールしやすい点も大きなメリットです。
やめるタイミングを考えやすいことから、結果的に歯並びへの影響を抑えやすい場合もあります。
一部の研究では、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを下げる可能性が示唆されている点も知られています。
一方で、おしゃぶりを長時間・長期間使い続けると、歯や顎の成長に影響が出ることがあります。
特に注意したいのが「開咬(かいこう)」です。
開咬とは、奥歯を噛み合わせても前歯が閉じず、隙間が空いてしまう状態を指します。
この状態になると、前歯で食べ物を噛み切りにくくなったり、発音が不明瞭になったり、
口呼吸が増えてむし歯や歯肉炎のリスクが高まることがあります。
また、出っ歯や顎の成長バランスに影響が出るケースもあり、歯並びだけでなくお顔立ちに関係することもあります。
歯並びへの影響を考えると、2歳半〜3歳頃までに卒業できるのが理想的とされています。
ただし、成長や使用頻度には個人差がありますので、次のような工夫がおすすめです。
□1歳を過ぎたら、寝かしつけなど使用場面を少しずつ限定する
□2歳頃から「そろそろ卒業かな?」と準備を始める
□急にやめさせず、バイバイセレモニーなど子どもが納得できる形で進める
「前歯に隙間がある気がする」「噛み合わせが変かも」と感じたら、早めに小児歯科へ相談することをおすすめします。
3歳頃までは顎の骨もやわらかく、軽度であれば自然に改善することも多い時期です。
歯科医院では、無理にやめさせる指導ではなく、お子さまの成長に合わせたやさしいアドバイスを行っています。
おしゃぶりや指しゃぶりは、育児の中でよくある自然な行動です。親御さんが一人で悩みすぎる必要はありません。
「これで大丈夫かな?」と思ったときこそ、どうぞ気軽にご相談ください。
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