
「むし歯予防にいいと聞いてキシリトールガムを噛んでいるけれど、食べすぎるとお腹がゆるくなるって本当?」
パッケージの注意書きを見て、少し不安に感じたことがある方も多いのではないでしょうか。
キシリトールは“噛むだけでむし歯予防ができる”心強い存在ですが、正しい知識を知っておくことが大切です。
今回は、キシリトールでお腹がゆるくなる理由や安心して取り入れるための目安量、効果的な摂り方について、歯科の視点からわかりやすくご紹介します。
キシリトールは、白樺やトウモロコシの芯などを原料として作られる天然由来の甘味料で、「糖アルコール」と呼ばれる炭水化物の一種です。
砂糖と同じくらいの甘さがありながら、カロリーは約4分の1。口に入れるとスーッとした清涼感があるのも特徴です。
最大のメリットは、むし歯の原因にならないこと。
キシリトールはむし歯菌(ミュータンス菌)に利用されず、酸も作られません。さらに唾液の分泌を促し、酸性に傾いたお口の中を中和してくれるため、むし歯予防に効果があるとされています。
キシリトールを摂りすぎるとお腹がゆるくなることがあるのは、小腸で吸収されにくい性質があるためです。
吸収されなかったキシリトールが腸内に残ると、水分を引き寄せ、大腸内の水分量が増えて下痢を起こしやすくなります。
これは体に害があるわけではなく、一時的な反応とされています。ただし、一度に多く摂った場合や、お腹が弱い方では起こりやすい傾向があります。
キシリトールでお腹がゆるくなる量には個人差があります。
牛乳を飲むとお腹がゴロゴロする方がいるのと同じで、「何グラムなら絶対大丈夫」という明確なラインはありません。
◇成人:1日5〜10g
◇幼児・小児:1.5〜3g
とされています。
お腹が弱い方やお子さまは、まずは少量から試し、体調に問題がなければ徐々に増やしていくのがおすすめです。
キシリトールは、世界的にも安全性が確認されている甘味料です。
国際的な専門機関でも「1日の許容摂取量を特定する必要はない」と評価されており、日本でも食品添加物として認可されています。
実は、私たちの体内でも肝臓で1日約15gほどのキシリトールが作られているといわれており、決して特別な成分ではありません。
キシリトールガムを選ぶ際は、キシリトールが甘味料の50%以上含まれているもの、できれば糖類0gの表示があるものを選びましょう。
◇1日の量を数回に分けて噛む
◇食後30分以内がおすすめ
◇味がなくなっても5〜15分程度噛み続ける
一度にたくさん噛むより、こまめに取り入れる方がむし歯予防効果も高く、お腹への負担も少なくなります。
キシリトールはとても優れたむし歯予防アイテムですが、それだけでむし歯を完全に防げるわけではありません。
毎日の丁寧な歯みがきや、フッ素入り歯みがき剤、定期的な歯科検診と組み合わせることで、より効果を発揮します。
正しい知識でキシリトールを上手に取り入れ、無理なく続けられるむし歯予防習慣を作っていきましょう。
気になることがあれば、いつでも名古屋市中区のナディアパークデンタルクリニックへご相談ください。
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