乳児の歯が生えると、成長を感じる一方で口腔ケアのことが頭をよぎるはずです。赤ちゃんの歯は成人の歯に比べて非常に小さく、磨こうとすると抵抗されます。生えかけの歯を、どのようにケアすべきか疑問に感じる方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、乳歯の口腔ケアやむし歯予防について深堀してお話しします。子育て中の方は、ぜひ参考にしてくださいね。
乳歯が萌出し始めるのは6ヶ月頃からですが、かなり個人差があります。半年足らずで放出する子もいれば、10ヶ月を過ぎてまったく生える気配のない子もいます。
最初に生えるのは下の前歯で、それから上の前歯が萌出するという流れです。2~3歳頃までに、全20本の乳歯が生え揃うでしょう。
「乳歯はいずれ生え変わるから、むし歯になっても症状大丈夫」と思っていませんか?
乳歯の根の先には、実は永久歯の種ができています。
もし乳歯がむし歯になると、その奥に隠れている種が悪影響を受けます。変色や、萌出の不具合の原因となってしまうでしょう。
また乳歯といえども、進行にともない痛みが生じることに変わりはありません。永久歯と同様に歯科治療が必要ですが、お子さまを座らせて治療を受けさせるのはかわいそうですよね。病院嫌いの子であれば、泣きじゃくって大変なことになると思います。
親御さまが仕上げ磨きなどを積極的に行い、むし歯予防に努めましょう。
下の前歯がのぞいたら、水で濡らしたガーゼを使ってケアしましょう。歯の表面を、やさしく拭いてあげるだけでOKです。
2歳頃までは口をすすげないので、食後に水や白湯を飲ませるとよいでしょう。
上の前歯が萌出したら、いよいよ歯ブラシデビューです。乳児用の歯ブラシを使って、やさしく丁寧に磨いてあげましょう。下の歯よりも汚れが蓄積しやすい構造をしているので、上の歯はより入念にケアしてあげてください。歯茎をこすると痛いので、できるだけ歯だけを磨くのがポイントです。
当面は、1日1~2回のみでOKです。
乳児の口腔ケアは「慣れさせる」ということが最大の目的であるからです。奥歯が萌出する1歳半~2歳頃を目途に少しずつ回数を増やし、最終的に毎食後のケアを行いましょう。
うがいができないうちは、無理に使わなくてOKです。
製品によっては、歯磨き粉が口の中に残ることでトラブルにつながる可能性があるためです。
当面の間は「歯ブラシを使って歯の表面をこすること=習慣化」に注力しましょう。
なお子ども向けの歯磨き粉の中には、甘いものやフッ素配合のものも存在します。使い方次第で効果的なブラッシングができる可能性もあるので、必要に応じてぜひ取り入れてみてください。
フッ素は歯の表面を覆っているエナメル質に作用し、むし歯になりにくい強い歯を作ってくれます。特に乳児期のエナメル質は「幼若エナメル質」といって、フッ素を取り込みやすいのが特徴です。
早期に塗布を始めることで、高い効果を発揮するでしょう。
フッ素が配合された、市販のジェルや洗口剤を自宅で活用するのも有効な方法です。
ただ歯科医院で塗ってもらえるフッ素の方が、濃度が高いことは事実です。また歯科医師が、エナメル質へ効率的に吸収されるよう塗布してくれるのも魅力の一つです。
高濃度といっても、もちろん体に害はないので安心してくださいね。
自治体によっては集団歯科健診の際に無料で塗布してもらえることもあるので、うまく活用するとよいでしょう。
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